はぐくむ

ちいさな いのちをはぐくむ ちいさな日記です

はぐくむ

はぐくむ という言葉が好きです。

養う、育てるではなく、育むでもなく、 はぐくむ  です。
両端の文字にはクルリとわっかができて、中2文字は同じ形なのだけどちょっとちがう。
眺めていてとても落ち着くのです。

 声に出す時は、は っと大きく口を開けすぐに う っとほっぺにチュ♡ってするようになります。
しばらくそのままなんだけど、最後は唇をウィンクさせます。
そんなところも好きです。
辞書など引くと、親鳥が雛を羽で覆う様な姿 なんてかいてあります。
優しく包み込む感じ。
そこも好きなのですが、私は はぐくむ にもっとスッキリとした爽快感とむむっとした苦い感じを持っています。
たとえば、はく- くむ  としたとき、はく は掃くのような、きれいさっぱり空っぽになる。くむ  は苦とか無とか、ちょっと上手くいかないなぁ、どうしようかなぁ。
そんなイメージを持っています。そして、これがはぐくむことだと思います。
いのちを守り、何かを創り出し成長させる時間の中には、喜びもあれば迷いもあります。笑うときも嘆く時も穏やかな時間も焦る時間もあります。そのすべてがはぐくむ こと。
大切なのは、自分を信じて相手を信頼すること。その時間を楽しむこと。

そんなことから、はぐくむ というタイトルで私が送る時間を綴ってみます。

ちいさないのちが宿ってくれたのは、初夏の頃です。幾度か経験がありましたからすぐに気づきました。確信に変わった時、ちいさくガッツポーズをしてしまいました。
わたしは授かりたいと願っていましたから、神様は私の願いを聞き入れて下さったのです。

いのちと同時に子宮筋腫もみつかりました。はじめて知りましたので、少し驚きましたが40代が目の前なのでそういう事もあるだろうとすぐに落ち着きました。
  落ち着いていられないのは、産婦人科の先生でした。うーんっっと唸りながらエコーをあちこち私のお腹の上をせわしなく動かしていました。
「これ、知ってた?」っと聞かれたので、「知りませんでした」と答えました。前も無かった?今まで言われたことない?本当に?
たくさんの??が向かってきましたが、私は首を振るしかありません。だって、知らなかったもの。
今ある位置と大きさがちょっと厄介なようで、よく妊娠できたこと、流産の可能性が高いこと、助産院での出産は難しいこと。うちの病院でも難しいかも、なこと。帝王切開の可能性が高いこと。
などなど、不安と心配の種を散々聞かされ、最後に「  まぁ、経過見ないとなんともね〜」ということでした。  ああ〜そうなの。
ちょっとつまずきそうでした。気持ちがね。

ハートの形の胎芽の写真とまあるい筋腫の写真をセットで頂いて帰宅しました。
 
わたしの中で「おおきくなあれ」と「ちいさくなあれ」が共存している
不思議な状況です。

ひとまず、授かったことをじんわりあたたかく感じました。
はぐくまなくっちゃ!  と思いました。

それでは、また。