おなかにだれかいる!
3歳の娘がお休み前に、わたしのおなかに頭をのせてコロコロ転がって遊んでいました。
キャっきゃっきゃ。嬉しそうにしていました。
す〜っと動きが止まり、おなかの一部分にほっぺを押し当てじっとしています。
ゆっくりほっぺを離すとわたしを覗き込んで、
おなかにだれかいる!
神妙な表情でした。疑問でもなく、きっぱり言い切っていました。
そう、ちいさないのちのことはまだ話していませんでした。
産婦人科の先生から、非常に流産の危険が高いことを聞かされていましたので、もしものことがあった時、お姉さんになる喜びが悲しみになってしまうことをわたしは怖れていました。
もう少し安定してから話そうと思っていました。
でも、だれよりもはやく気づいたようでした。
見えたのでしょうか?感じたのでしょうか?お話ししたのでしょうか?
きっと、いのちのリズムが聞こえたのかもしれません。
生まれたての動き始めたばかりのリズムに自分のリズムを重ねたのかもしれません。
わたしは耳もとでそっと、おねえさんになるのよ。とささやきました。
3歳の娘は、ちょっと照れくさそうにクニャクニャして見せました。
もう一度おなかにほっぺをくっつけて、ニタニタしておりました。
娘もわたしに 大好きよ。とささやいてくれました。
ちいさないのちをはぐくむ仲間ができました。
とても頼もしいちいさな仲間です。