地上80㎝の世界
世界は優しく儚く美しい
子供を育てる中でどうしても伝えておきたいことのひとつです。
伝えることが出来たらいいなぁ〜と思っていることです。
風さんはお靴を履いて歩けるようになり、毎日ご機嫌でとことこ歩きます。
お家の周りも、スーパーも保育園への道のりもそれはそれは楽しそうに歩きます。
歩くことがこんなに幸せでエネルギーに満ちた行為だと気づくのは、歩きはじめたこの頃と歩くことが困難になる時なのだと思います。
地上80㎝を眺めながら好奇心がズンズン進んでいくのです。
ふと立ち止まり小さな石ころを拾います。
溝の下に流れる水を穴からぐい〜と覗き込みます
葉っぱに登るアリさんを うわっ!うわっ!と声をあげて大発見の様子です。
わたしの人差し指を小さな5本指でしっかり握って、わたしの一歩を風さんは何歩も大地を踏んで進むのです。
わたしには見えない、いや、昔は見えていたはずだけど見なくなってしまった世界を立ち止まり、振り返り見せてくれるのです。
しゃがむと同じ世界が見える。
抱っこすると同じ世界を見れる。
はぐくむ喜びです。
お散歩はなかなか進みませんが風さんにとっては一歩一歩が大冒険。
ゆっくり少しずつ前へ。
2人の間の風が秋への希望を運んでくれます。
9月の満月の日に